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    ソイルミキシングウォールの概要と運用範囲

    ソイルミキシングウォールは、土(Soil)とセメントスラリーを原位置で混合攪拌(Mixing)し地中に造成する壁体(Wall)であることから、SMWと略称する。SMWはソイルセメントのみで構成される場合と、ソイルセメントと芯材により構成される場合があるが、いずれも以下の条件を満たすものとする。

    SMWは、削孔と混練との機能を兼ね備えた削孔混練機構によって施工する。
    削孔混練機構は、相互に連結された複数の混練軸からなり、その軸の先端部分にセメントスラリーの吐出口が設けられている。

    参照: 削孔混練機構図

    SMWの造成に際しては、原位置土を前項の削孔混練機構によって削孔すると同時に、
    その先端部分により吐出するセメントスラリーによって混合・攪拌し、均一にソイルセメント化した壁体とする。

    参照: SMW工法施工順序図

    SMWの連続性を維持するため、完全ラップ施工とする。

    550SMW連続壁の適用範囲

    SMWは、それ自体が信頼性の高い止水壁として利用出来るほか、種々の芯材(H形鋼・鋼矢板・コンクリート2次製品)を挿入することにより、土留め壁及び耐土圧構造物として広範囲な利用が出来る。

    ■適用範囲は、削孔深度が40mまでの止水壁・土留め壁を対象とし、削孔径は550mm・600mm・650mm、土留め壁の芯材配置は下図1を基本とする。但し、削孔径550mm・600mmの適用範囲は36mまで、削孔径650mmの適用範囲は40mまでを基本とする。削孔深度が40m超については、対象土質・SMWの品質等を考慮し過去の施工実績などを参考として先行削孔併用方式や計測管理手法の採用など適切な施工方法を検討し、適用の可否を判断する。

    なお、施工ヤードの地盤は水平・堅固であり、ベースマシンの重量に耐える地盤を構成する必要がある。

    550SMW 削孔径(mm) 平均壁厚(mm) 最小壁厚(mm)
    550 480 316
    600 538 396
    650 593 470
    表1 削孔径と平均壁厚

    図1 H型鋼の標準割り付け

    850 SMW連続壁の適用範囲

    SMWは、それ自体が信頼性の高い止水壁として利用出来るほか、種々の芯材(H形鋼・鋼矢板・コンクリート2次製品)を挿入することにより、土留め壁及び耐土圧構造物として広範囲な利用が出来る。

    ■適用範囲は削孔深度が50mまでの止水壁・土留め壁を対象とし、削孔径は850mm・900mm、土留め壁の芯材配置は下図2を基本とする。但し、削孔径850mmの適用範囲は46mまで、削孔径900mmの適用範囲は50mまでを基本とする。削孔深度が50m超については、対象土質・SMWの品質等を考慮し過去の施工実績などを参考として先行削孔併用方式の採用や計測管理手法の採用など適切な施工方法を検討し、適用の可否を判断する。

    なお、施工ヤードの地盤は水平・堅固であり、ベースマシンの重量に耐える地盤を構成する必要がある。

    850SMW 削孔径(mm) 平均壁厚(mm) 最小壁厚(mm)
    850 773 602
    900 828 670
    表2 削孔径と平均壁厚

    図2 H型鋼の標準割り付け

    注1)
    本適用範囲は、SMW工法の原理と令和元年現在のSMW工法の一般的な技術水準・機械設備・使用材料を前提として定めたものである。従って、これらの前提が満たされにくい地域や施工条件及び特殊地盤条件(人工地盤等)のもとでは、その計画設計・施工にあたって別途の配慮が必要である。
    また、削孔方式については本標準積算資料に記載している「SMW造壁順序及びアースオーガ選定フロー」を参考に施工計画の立案を行う必要がある。
    尚、「施工深度・リーダー長の関係図」及び「削孔錐軸組合表」に記載されている設定壁長はリーダー長とオーガ機種の組合せによる施工壁長表示であって、施工条件は考慮していない。特にリーダー長が短かく、錐継回数が多い施工条件の場合には、対象土質、SMW品質(施工精度とラップ性)等について過去の施工実績等を参考として適切な施工方法及び品質管理をする必要がある。近年では、昇降装置を使用した錐継ぎ方法も見受けられる様になっているが、本積算資料では、預穴方式を基本としている。但し、参考として、発生生泥土量に関する項において昇降装置を使用した場合の考え方も併記している。
    注2)
    土留め壁の芯材長は、土圧及び水圧に対して過大な断面力及び変形が生じない十分安全な深さまで根入れしなければならない。

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